子どもがゲームやYouTubeをやめられなくて困っている保護者はたくさんいると思います。
帰ってきたら何時間もスマホやタブレットとにらめっこ。
何度言ってもやめられない。
時間の約束をしてもやめられないし、約束を破っては親子喧嘩・・・。
だからといって、強制的に取り上げたり厳しい制限をかけるのは根本的な解決にはならないどころか、
親子関係を悪くしてしまう恐れがあります。
そこで今回は8つのテクニックをご紹介します。
①ルールは子どもに決めてもらう
ある程度自分で判断できる年齢であれば、子ども自身にルールを決めてもらいましょう。
もちろん、なんでもアリなルールにならないように、ある程度のすり合わせは必要です。
または「宿題とゲーム、どっちを先にする?」のように、選択権を与えてあげるのもオススメです。
そうすることで子どもの意思を尊重してあげられ、子どもは「認められている」という自己肯定感の向上にも繋がり、自主性を伸ばすこともできます。
なんでも親が決めたり先回りで提案してしまうと、自発的に物事を決めるのが苦手になってしまいかねませんし、
無理な約束をする→守れなくて叱られる→親子関係が悪くなる、では元も子もありません。
子どもと相談しながら、「そのルールなら守れそう」というのを作りましょう。
そして守れたときはしっかり褒めてあげるのもとても重要です。
②守れなかった時のペナルティも子どもに決めてもらう
守れなかった時のペナルティを子どもに決めてもらうのも同様にオススメです。
例えば私の場合、「サッカーゲームのせいで時間を守れないなら、そのアプリを消そう」とペナルティを提案したのに対し、子どもは「それは嫌だ。代わりに選手を強い順に削除する」と提案したのでその条件を飲み、約束事を決めました。
自身が決めたことなので、守れなかったときは喚きつつも選手を削除していますし、守ろうと努力する姿も見られます。
親が独断でなんでもルールを決めてしまうと、時間や約束を守れなかったときに子どもは「そっちが勝手に決めたんじゃん!」と逆ギレに繋がってしまう可能性があります。
最初は上手くいかないこともあるかもしれませんが、続けることで「自分の言ったことは守る子」に育っていきます。
③約束を守れなくてもポジティブな言葉をかける
学校の授業や習い事、友達関係などで子ども自身も日々ストレスと戦っています。
大人だって「ダイエットは明日から」や「今日だけは」といった感じで
自分を甘やかす時があると思います。
大人にも難しいことを子どもが毎回できる方が不思議ですよね。
もし他者が決めたルールなら、自分の意思ではないので更にハードルは上がります。
その難しさを理解すれば、あまりイライラせず子どもと関われるかもしれません。
もし守れなくても、「明日は頑張ろう」と前向きな言葉をかけてあげてください。
もちろん叱らなくていいという意味ではないので、守れなかった理由を聞いたり、
何度も続くならペナルティの見直しも必要です。
環境を整える
④視覚的にわかりやすいタイマーの使用
楽しいことに熱中しているときに、「はい終わり!」と言われてスパッとやめるのは、大人でも至難の業です。
「もうすぐで終わりだな」と心の準備ができるように、視覚的にわかりやすいタイマーを利用するのもオススメです。
お子さんによっては「あと5分くらいだよ」などと声を掛けてあげるのも、終わった時のイライラを防げて効果的です。
⑤スマホの設定をする
私自身も楽しいことをなかなかやめられない性格です。
なので私はスマホの設定で触りすぎないように時間の設定をしています。
iPhoneなら『設定』→『スクリーンタイム』→『アプリ使用時間の制限」にチェックを入れ、『制限を追加』から、『YouTube』など制限したいアプリを選び、制限時間を設定することができます。
制限時間が来ても、『今日は制限を無視』などを押すことで使えてしまうので、完璧な対策ではありませんが、一度設定すればあとは準備いらずなのでオススメです。
Androidの場合は、『設定』→『Digital Wellbeingと保護者による使用制限』→『YouTube』などのアプリを選択し、iPhone同様時間制限を行います。
⑥見通しを立てる
つまり、スケジュールを立てるということです。
「宿題しないとゲームは無しだよ!」といったネガティブな見通しではなく、
「宿題が早く終われば、ご飯の時間まではゲームしてもいいよ。」
「お風呂と明日の学校の準備が終われば、YouTube見てもいいよ。でも寝る時間は守ってね。」
などのように、ポジティブな言葉で見通しを立ててあげてください。
こちらも最初は躓いていても、少しずつ成功体験を積み重ねていく過程で
ルーティンとして定着していくことが見込まれます。
⑦できる時や場所を明確にする
例えば
・寝室にはスマホを持ち込まない
・20時以降はゲーム、スマホ禁止
などのように、やっていい場所、時間を明確にするのもオススメです。
そうすることで、余計なトラブルを避けたり、生活リズム(睡眠時間)の確保などに繋がります。
⑧大人も一緒にルールを守る
また、そういったルールを設ける時はお手本となるように、
大人もルールを守っている姿を見せるといいです。
そうなることでモデルとなり、示しもつきます。
「◯◯くんが宿題頑張っている間、お母さんもお料理頑張るね!」と頑張っている姿を見せたり、
同じようにスマホ禁止の時間は大人も触らないように二人三脚でがんばってみるのも、
親子の絆も強くなりオススメです。
事前にルールを決める注意
人によってルールを変えない
例えば、お父さんとお母さんでルールにブレがあると、子どもは大人を見て立ち振舞を変えるようになります。
決めたルールは家族で統一しましょう。
また、決めたルールをコロコロと変えてしまったり、日によって「今日くらいはいいか」としてしまうと、
「なんであの日は良かったのに今日はダメなの!?」と不満に繋がりかねません。
最初に約束したルールは、なるべく変更しないように心がけましょう。
おまけ・ゲームやYouTubeのメリットを知ることでイライラを防ぐ
長時間ゲームやスマホを見ていると、つい小言を言いたくなりますが、デメリットだけではないことを知ると、イライラも軽減されるかもしれません。
ゲームのメリット
・1.問題解決能力の向上
- ゲームをクリアするために論理的思考や戦略を練る必要があります。これにより、問題解決能力や批判的思考が向上します。
2.集中力と注意力の強化
- ゲームでは素早さや正確な操作が求められるため、集中力、注意力、瞬発力、洞察力等が向上します。
3.協力やチームワークの学習
- オンラインマルチプレイヤーゲームでは、友達や知らない人と協力して目標を達成することが求められるため、コミュニケーションやチームワークのスキルが向上します。
4.空間認識と手と目の協調性の向上
- アクションゲームやスポーツゲームなどでは、視覚的な情報を瞬時に処理し、対応する動作を行う必要があるため、空間認識能力や手と目の協調性が訓練されます。
5.創造性の刺激
- マインクラフトなどのクリエイティブな要素を持つゲームは、創造力を養います。
6.ストレス解消やリラクゼーション
- ゲームは楽しさを提供するだけでなく、日常生活のストレスや緊張を解消する手段にもなります。
7.語学力と知識の向上
- ゲームの多くは複数の言語でプレイ可能であり、特に海外製のゲーム英語などの外国語に触れる機会が増えます。また、歴史的なテーマや文化的な要素を取り入れたゲーム、知識が自然に身につくこともあります。
8.自己管理能力の向上
特定のミッションを達成するために、時間やリソースを管理し、計画的に物事を進めるスキルが求められます。これは、日常生活においても自己管理能力を育みます。
YouTubeのメリット
1.多様な学習機会
- YouTubeには、教育的なコンテンツが豊富にあり、子どもたち自身の興味に応じた分野を学ぶことができます。科学実験、芸術、歴史、数学のチュートリアルなど、学校では学べない知識も得られます。
2.自己表現と創造性の刺激
- クリエイティブな動画を見ることで、自分でも何かを作りたいという刺激を受けます。
- アニメーション、音楽、DIYプロジェクト、絵画など、さまざまなジャンルの動画が、創造性を育てます。
3.世界観や文化の広がり
- YouTubeでは世界中の異なる文化や習慣を紹介するコンテンツも多く、子どもたちの異なる視点やライフスタイルに触れることができます。
4.趣味や特技の発見
- YouTubeは幅広いジャンルの動画を提供しているため、子どもたちの新しい趣味や特技を見つけるチャンスが広がります。例えば、スポーツのハウツー動画、楽器の演奏法、料理のレシピなどを見て、自分が興味のある分野に挑戦する意欲に繋がります。
5.テクノロジー・リテラシーの向上
- ITリテラシーやネットでのマナーなどを学ぶ機会にもなります。
6.友達や家族との共有体験
一緒に動画を見ることは家族や友達との時間を作るきっかけにもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ゲームやYouTubeを楽しむ時間は、うまく使えば子どもの自己管理能力や自制心を育むことができます。
うまくいかない時期があっても、ご紹介したテクニックや便利グッズを使って、
今は成長過程と思い根気強く向き合ってあげてくださいね。
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